レパートリーを広げる楽譜集
生徒さんにたまに聞かれるのが、どんな楽譜や教本を買ったらいいかということです。ということで、私個人が使って重宝している楽譜や教本をご紹介していきたいと思います。
まず今回はレパートリーを広げるために役立つ楽譜集を紹介します。
普通ジャズのセッションなどでよく使われるのが、real bookと呼ばれる楽譜集(ニセモノもたくさんあり)、あとこれ↓
とかなのですが、基本プレイヤーの人が使う楽譜ですので、ちょっと歌い手には使いにくいわけです。そこで一番ベーシックというか、これを持っていればたいていいける楽譜集が最近新版が出た
この2つを揃えておけば基本的に不自由することはありません。新版になって、これまでなんでこれが入ってないんだという曲(権利関係でしょうが)が加えられて使いやすくなりました。コードも基本的に大きく間違っていることはないです。
それから余裕のある人はこれに加えて、最もオーソドックスなこれ。曲目はちょっと古いものが多かったりするのですが
ポピュラーソングのすべて 1999年版 (プロフェショナル・ユース) / 浅野 純
いわゆる「1001」と呼ばれる楽譜集です。昔、あまりジャズの楽譜集みたいなのがたくさんなくて、Real Bookがバカ高くて貧乏プレーヤーには高値の花だった時代は「1001」がこういった楽譜集のスタンダード的な存在で、必携の一冊でした。コードの付け方が良く言えば当たり障りないというか、悪くいえばあまりかっこ良くないコードが付いていたりしますが、往年の主役として敬意を表したい存在です。
しかし時代は変わって現在はReal bookも気軽にAmazonで買える時代ですし、楽譜界のやり手Hal leonard社が買い取ってからはこんないいものが出ました。
Real Bookのヴォーカル曲だけを収録した「いいとこどり」楽譜集です。これは便利。Real Book独得の手書き風書体で書かれた楽譜は見にくいという人もいるのですが、個人的には愛着があります。収録曲は狭義のジャズ寄りのスタンダードが多いです。つまりポピュラー寄りの楽曲はあまり収録されてないので、ジャズ好きな人には無駄がない楽譜です。
これだけ揃えていればたいていの曲はカバーできます。楽譜はあまり安いものではないですが、自分のレパートリーを広げるための初期投資としてこの中の1つくらいは持っていたいものです。
あとついでにおまけで
100曲近くしか入ってないですが、ポケットサイズで持ち歩きに便利。アマゾンのレビューの人でも楽器ケースに突っ込んでおくには楽しいと書いてる人がいましたがまさにそんな感じ。
まず今回はレパートリーを広げるために役立つ楽譜集を紹介します。
普通ジャズのセッションなどでよく使われるのが、real bookと呼ばれる楽譜集(ニセモノもたくさんあり)、あとこれ↓
![]() | ザプロフェッショナル スタンダードジャズハンドブック /伊藤伸吾 編 伊藤 伸吾 (2006/07/19) 中央アート この商品の詳細を見る |
とかなのですが、基本プレイヤーの人が使う楽譜ですので、ちょっと歌い手には使いにくいわけです。そこで一番ベーシックというか、これを持っていればたいていいける楽譜集が最近新版が出た
![]() | 新版 スタンダードジャズのすべて 1 ベスト401 高島 慶司 (2006/11/21) 全音楽譜出版社 この商品の詳細を見る |
![]() | 新版 スタンダードジャズのすべて 2 ベスト401 高島 慶司 (2006/11/21) 全音楽譜出版社 この商品の詳細を見る |
この2つを揃えておけば基本的に不自由することはありません。新版になって、これまでなんでこれが入ってないんだという曲(権利関係でしょうが)が加えられて使いやすくなりました。コードも基本的に大きく間違っていることはないです。
それから余裕のある人はこれに加えて、最もオーソドックスなこれ。曲目はちょっと古いものが多かったりするのですが
ポピュラーソングのすべて 1999年版 (プロフェショナル・ユース) / 浅野 純
いわゆる「1001」と呼ばれる楽譜集です。昔、あまりジャズの楽譜集みたいなのがたくさんなくて、Real Bookがバカ高くて貧乏プレーヤーには高値の花だった時代は「1001」がこういった楽譜集のスタンダード的な存在で、必携の一冊でした。コードの付け方が良く言えば当たり障りないというか、悪くいえばあまりかっこ良くないコードが付いていたりしますが、往年の主役として敬意を表したい存在です。
しかし時代は変わって現在はReal bookも気軽にAmazonで買える時代ですし、楽譜界のやり手Hal leonard社が買い取ってからはこんないいものが出ました。
![]() | The Real Vocal Book - Volume 1 -Second Edition Hal Leonard Publishing Corporation (2006/04/24) Hal Leonard Corp この商品の詳細を見る |
![]() | The Real Vocal Book - Volume 2 Hal Leonard Publishing Corporation (2007/08/31) Hal Leonard Corp この商品の詳細を見る |
Real Bookのヴォーカル曲だけを収録した「いいとこどり」楽譜集です。これは便利。Real Book独得の手書き風書体で書かれた楽譜は見にくいという人もいるのですが、個人的には愛着があります。収録曲は狭義のジャズ寄りのスタンダードが多いです。つまりポピュラー寄りの楽曲はあまり収録されてないので、ジャズ好きな人には無駄がない楽譜です。
これだけ揃えていればたいていの曲はカバーできます。楽譜はあまり安いものではないですが、自分のレパートリーを広げるための初期投資としてこの中の1つくらいは持っていたいものです。
あとついでにおまけで
![]() | Jazz Standards: Melody Line, Chords and Lyrics for Keyboard, Guitar, Vocal (Paperback Songs) Hal Leonard Publishing Corporation (1998/02) Hal Leonard Corp この商品の詳細を見る |
![]() | More Jazz Standards: Melody Line, Chords and Lyrics for Keyboard, Guitar, Vocal (Paperback Songs) (2007/05) Hal Leonard Corp この商品の詳細を見る |
100曲近くしか入ってないですが、ポケットサイズで持ち歩きに便利。アマゾンのレビューの人でも楽器ケースに突っ込んでおくには楽しいと書いてる人がいましたがまさにそんな感じ。
American Idol Season6(総括)

昨年も少しだけ見ていたのですが、今年からついにはまってしまったのがアメリカンアイドル。(今シーズンは終了。次回のシーズン7はまた来年の1月中旬頃スタートすることでしょう)ご存知の通り、日本ではFOX JAPANで放送中のアメリカの勝ち抜きオーディション歌番組です。(なんとなく表現が昭和)昔むかし日本でも浅ヤンとか、もっと古いところだとスター誕生とか、オーディション番組はいろいろありましたが、やはりアメリカの裾野は広いということで、コンテスタンツのレベルも高いですし、審査員のキャラに合った甘辛コメントも毎回楽しみです。審査員の中では、やはりSimon Cowell(サイモン・コーウェル)の辛口コメントが一番面白いですが、語彙の少ないランディ・ジャクソンも、意味不明なポーラ・アブドゥルも好きです。
またTop12以降毎回登場してコンテスタンツを指導するメンターの顔ぶれも豪華で、今年はボンジョヴィや、ジェニファー・ロペス、ダイアナ・ロス、なぜかグウェン・ステファニとか、あと大御所トニー・ベネットも登場してました。大物=必ずしもいい指導者じゃない、ということもいえるとは思うのですが、やはり音楽業界のいろいろな修羅場?をくぐり抜けてきているだけあって、個人的にもためになるアドバイスが多かったと思います。個人的に特に良かったのがボンジョヴィと、トニー・ベネットがメンターを担当した回でした。トニー・ベネットの回のお題が「アメリカン・スタンダード」でまさに自分にはど真ん中のテーマですから、コンテスタンツが何をどうアレンジして歌うのか、トニーがどんなアドバイスをするか、審査員はどんなコメントをするか目を皿のようにして見てました。詳しいレビューはまた別記事で書くとして、トニーがアドバイスの中で何度も強調してたのが、「歌詞を大切にしろ」ということ。例えば、私がシーズンで一押しだったコンテスタントLakisha Jonesが「Stormy Weather」を歌った時、歌の終わりの部分に「ain't sunshine when he's gone」と面白フェイクをかましてたんですが、それをトニーは「そのフェイクは止めて最後の歌詞を歌い上げて」とアドバイスしてたのが印象的でした。結局ラキーシャはそれを無視して歌ちゃったというオチもありましたがw(しかしラキーシャのディーバ アティチュード?ともとられかねないメンターのアドバイス無視はこの回に限ったことではないのです) 個人的にはそれも良かったと思うのですが、なんでトニーはそういうこと言ったのかなとつらつらと考えてて、ジャズでは歌モノってどっちかというとちょっと下に見られるというか、楽器モノの方が「通」的に捉えられることが多くて、それについてはまた別の機会にじっくり書こうと思ってますけど、そんな中にあってトニーは楽器ではなく、歌い手にしか表現できない歌詞の表現を通して聴かせるということを、どっちかといういうとアレンジの妙に走りがちな若いコンテスタンツに伝えたかったんじゃないかなあと考えたりしました。
今回のシーズン6はこれまでのシーズンと比べると「レベルが低い」というのが大方の評判のようです。私自身は全部通してきちんと視聴したのはこのシーズンが初めてなので、比較はできないのですが、確かにジャンルも見た目もキャラクターもよりどりみどりの感があったシーズン5に比べると、突出した上手い人が3名(私の中では)いたんですが、その人たちのジャンルがバッティングしてること、あとの人はどちらかというと少しうす味だったかなという印象です。あと、今年は上手さを競い合うのか(テクニック的にも、味的にも)、人気を競い合うのか、という部分で一つの分かれ目になったシーズンだと思います。
というのも、シーズン6の最中に最も議論され、話題をかっさらったコンテスタントが、優勝者ではない…ということです。今回の優勝者はJordin Sparksという17歳の女の子でしたが、彼女以上に話題になり、ある種の社会現象ともなった?コンテスタントがSanjaya Malakarというインドとイタリアの混血の男の子。この人、私は決して下手くそではないと思うのですが(確かに歌い方はアメリカンアイドルが好みやすい熱唱系ではないですが)、毎回審査員に酷評され、しかしその容姿と毎回くるくる変わる面白髪型のせいで多数のファンを獲得し、世間の賛否両論を尻目にどんどん勝ち抜いていったのです。もちろん「視聴者の投票で勝ち抜きを決める」というこの番組の性格上、これまでのシーズンも明らかに実力より人気が先行して残っていく人がいましたが、今年ほどその傾向が顕著だったのははじめてかもしれません。もう1人特徴的なコンテスタントがファイナルまで残ったBlake Lewis。彼は歌だけでなく、得意のビートボックスを駆使したパフォーマンスとテディベア系?の容姿でティーンの女の子にものすごい人気でした。彼は選曲でも新しい空気を呼び込んだと思います。今までのアメリカンアイドルで選曲されてきた歌はどっちかというと、いかにもヴォーカルの人がオーディションで歌う用の曲という感じで似たりよったり&いつの時代の選曲だよって感じのも多かったのですが、彼は311とかMaroon5とかKeaneの曲とかいまのヤングらしき選曲してて新鮮でした。しかし審査員が「この曲は知らないけど…」とか言いつつコメントしてたのが、えーっという感じでしたが…。
しかしいくらアメリカは広く、層も厚く、新しい子が出てくるといっても毎年こんなにどんどん上手い人を出してたら限度があるんじゃないかと思うのですが、シーズン7はどうなるのでしょうかね。今年は「Idol gives back」というチャリティ企画など新しい試みもあったにも関わらず、例年おばけ番組といわれる程だった視聴率にかげりが見られたようです。プロデューサーのNigel Lythgoeも「今年はメンターの豪華さに隠れて、コンテスタンツのエピソードやキャラクターを見せきれないまま終わってしまった」と反省しているようですが、果たして来年はどのようにテコ入れしてくるのか楽しみです。
9月の講座はLullaby of birdland

私が担当する朝日カルチャーの「英語で歌うスタンダードナンバー」の講座は月2回。その月の初回で、歌の発音、メロディー、リズム、歌い方のコツなどを学んでもらい、2回めにそれぞれの生徒さんに1人ずつ歌ってもらいアドバイスするという形で行っています。つまり1カ月で1曲を完成させるというペースです。かれこれ4年ほど続いている講座ですので、今まで講座で歌った曲も50曲近くになってきました。スタンダードということですので、ジャンルもさまざま。ジャズからポピュラー、映画音楽、カントリー、シャンソンの英語版と多岐に渡ります。
テキストはオリジナルで作っていて、歌詞の和訳や、歌の背景、ワンポイントレッスンなども書いているので、ここにもその一部を載せていきたいと思っています。
9月の講座の課題曲は「Lullaby of Birdland」でした。ジャズのスタンダードをやりたいという生徒さんは、わりと初期に習う曲ですのでこれまで講座でとりあげていなかったのが意外という感じです。
それほど歌詞の解釈も難しくないですし、力むことなく4ビートにうまく乗れれば、決して難しい曲ではないのですが、初歩の生徒さんでたまにいるのですが、「ジャズっぽくかっこよく歌おう」として口先だけで歌って空回りしてしまうケース。こういう場合、発音が変になってしまったり、声が上滑りな印象になってしまうので、こういった「味つけ」は最後にすることにして、まずは素直に歌うことからスタートした方がいいと思います。「ジャズらしく」みたいなかたちだけの既成観念にとらわれてしまって、かえって無個性になってしまわないことが大切です。ジャズのフィーリングを身につけることはとても大切なことですが、それはそれで別のお話ですよね。
訳詩
バードランドの子守唄
バードランドの子守唄
それはあなたのため息とともに
いつも聞こえてくる歌
わたしのことばの中には
それをうまくいい表すものが見つからない
でも2羽のきじばとが愛し合うさえずりを
聞いたことがあるなら
それはキスするときに唇が作り出す
あの不思議な音楽だってわかるはず
古いしだれ柳は 泣き上手
あなたが去ったとき
枕をぬらす私みたいに
バードランドの子守唄よ
そっとささやいてそしてキスして
そうすれば私たちは
バードランドの空の彼方へ高く飛びたてる
だって私たちは愛しあっているから
Eva CassidyとKatie MeluaのOver the Rainbow
生徒さんに合った課題曲をセレクトするというのも講師としての楽しみの1つなんですが、先日ハイトーンボイスが自慢の生徒さんにミスポターの主題歌「When you taught me how to dance」をすすめたところとても気にいってくれて、私もうれしくなりました。この曲を歌っているKatie Meluaはイギリス英語の発音がきれいなんで最初は気づかなかったのですが、グルジア出身。日本ではあまりヒットしなかったですが、「Call off the search」はバーで歌うケイティのビデオもかっこいいです。ときどきブレスが浅いキャンディボイスが混じるところが魅力です。こういう人を見ていると、つくづくボイトレだけではなんともならない声の個性をいかに生かすかが大切で、そういうのを上手く引き出せる歌い方や選曲を提案できるといいなあと毎回思います。
下のビデオは彼女が早世のヴォーカリスト、エヴァ・キャシディと「Over the Rainbow」をデュエットしている動画。「Duet impossible」というBBCのプログラムで、昔のナタリー・コールと父ちゃんのナット・キング・コールのデュエットのように、不可能なデュエットを実現させようという、ちょっといまさら感のあるコンセプトの番組で、案の定、ボーイ・ジョージを若いときの自分とデュエットさせるとかちょっと滑った感のあるとりあわせもあったのですが、この取り合わせは大成功という感じです。ケイティ・メルーア自身もエヴァ・キャシディのファンらしく、声のとりあわせといい、もともとのエヴァのフェイクにあわせたケイティのコーラスの妙といい、何度見ても美しいパフォーマンスです。
下のビデオは彼女が早世のヴォーカリスト、エヴァ・キャシディと「Over the Rainbow」をデュエットしている動画。「Duet impossible」というBBCのプログラムで、昔のナタリー・コールと父ちゃんのナット・キング・コールのデュエットのように、不可能なデュエットを実現させようという、ちょっといまさら感のあるコンセプトの番組で、案の定、ボーイ・ジョージを若いときの自分とデュエットさせるとかちょっと滑った感のあるとりあわせもあったのですが、この取り合わせは大成功という感じです。ケイティ・メルーア自身もエヴァ・キャシディのファンらしく、声のとりあわせといい、もともとのエヴァのフェイクにあわせたケイティのコーラスの妙といい、何度見ても美しいパフォーマンスです。













