My Favorite Things

1959年のミュージカル「サウンド・オブ・ミュージック」の挿入歌、そしてのちにあの1965年の同名映画でジュリー・アンドリュースが歌いました。この曲が使われた雷のシーンを思い出す人も多いのでは?ただ、オリジナルのミュージカルではマリアがトラップ一家のところに配属が決まるオフィスのシーンで歌う歌だったとか。これから大変なところに行くぞ、的な決意の歌だったんでしょうか?映画の方では、プロデューサーがジュリーが子供達と一緒に歌う場面で使いたいということで、例のシーンで歌われることになったのだそうです。
歌詞はマリアがなつかしいオーストリアでの生活を思い出して、様々な「お気に入り」を挙げていきます。つぎつぎといろいろなものがでてきますよね。ぴかぴかのやかんが好きって感覚はよくわからないけど、「白銀の冬が雪解け春に向かう」っていうのはいいですね。ちょっとなじみのないシュニッツェルやシュトルーデルはオーストリアやドイツではおなじみの食べもの。昔、顔くらいあるでかいシュニッツェル(ぺちゃんこのとんかつみたいなやつ)を食べたことありますが、日本人にはちょっとくどかったです。イギリスのフィッシュ&チップスのとんかつ版というか…。もっとちゃんとしたところだとおいしいのかな。シュトルーデルはパイ生地にりんごの煮たものを巻いたお菓子。
こうしたオーストリアのイメージや、曲の中に冬・そり・雪をイメージする単語もでてきますので、現在ではクリスマスソングとしてとりあげられ、クリスマスアルバムに収録されていることも多い曲です。(映画では雷のシーンということで夏の歌ですが)
はじめの部分はド・レ・ソの3音だけで構成されており、おなじメロディが冒頭のマイナー調からメジャーにうつり、またマイナーに戻っておわります。よく聴くとなかなか面白い趣向の曲です。リズムはもともとはワルツですが、ジャズだと4拍子などで演奏されることも多いようです。
この曲の定番というと、やはりコルトレーン。「楽しいミュージカルの曲を熱にうなされたようなイスラムの踊りにアレンジした」(ドキュメンタリー「コルトレーンの世界」より)と評されるように、まったく違った味わいの曲に仕上げてしまいました。肝臓がんで亡くなる1年前、1966年の日本公演のライブ盤も残っています。身を削るような演奏。軽い気持ちでBGM的に聞こうもんならうしろから殴られそうな音です。
そしてなんといっても日本では、太田恵美氏の名キャッチコピー「そうだ京都、行こう」のキャンペーンで知られている曲ですよね。これはクラリネット奏者の赤坂達三氏が演奏しているそうです。
ヴォーカルものではトニー・ベネット、サラ・ヴォーン、シュープリームス(キラキラクリスマスアレンジ!)、アンディ・ウィリアムスなどが有名でしょうか。
日本だと最近では土岐麻子も人気ですよね。
standards~土岐麻子ジャズを歌う~
あと個人的に好きなのがヘレン・メリルのおもちゃ箱をひっくり返したようなアレンジ。いたずらっぽい声で歌ってます。90年代に、ヘレンがブルーノートにきたとき、当時よくアレンジとバックをつとめてたご主人のトリー・ジトー氏のピアノで聴きました。最後はおなじみ「Music Makers」でしめていたっけ?リラックスしたいいライブでした。
アルバムは「ロジャース&ハマースタインソングブック」ってやつに入っていたんですが、現在は発売されてないみたいです。これサウンドオブミュージックも入ってるし、浮き世離れした「春のごとく(It might as well be spring)」とか、なかなかに楽しいアルバムなんですけどねえ…。
日本語訳(by marico)
ばらの雨粒 こねこのひげ
ぴかぴかの銅のケトルに暖かい毛糸のミトン
ひもでしばった茶色の紙包装
それが私のお気に入り
クリーム色のこうま パリパリしたりんごのシュトルーデル
ドアの呼び鈴 そりの鈴 ヌードル添えのシュニッツェル
月のひかりを羽に受けて 飛ぶ雁の群れ
どれも私の大好きなもの
青いサテンのベルトがついた白いドレスの女の子
わたしの鼻とまつげにちょこんとのった 雪のかけら
白銀の冬が春へと解けていくさま
それが私の大好きなもの
犬が吠えても
はちにさされても
悲しいときも
大好きなもののことを思い出すだけでいい
それだけでいやな気持ちがおさまるのよ
おしどり夫婦だった当時のアンディ・ウイリアムスとクロディーヌ・ロンジェのデュエットがようつべにありました。しかしこの虫も殺さぬようなクロディーヌの可憐な歌いっぷり…。かわええ…いやあ女ってこわい生き物ですね。(ご存知ない方はクロディーヌ・ロンジェ×サビッチで検索してくだされ)アンディー逃げてー(逃げたか)
こうしたオーストリアのイメージや、曲の中に冬・そり・雪をイメージする単語もでてきますので、現在ではクリスマスソングとしてとりあげられ、クリスマスアルバムに収録されていることも多い曲です。(映画では雷のシーンということで夏の歌ですが)
はじめの部分はド・レ・ソの3音だけで構成されており、おなじメロディが冒頭のマイナー調からメジャーにうつり、またマイナーに戻っておわります。よく聴くとなかなか面白い趣向の曲です。リズムはもともとはワルツですが、ジャズだと4拍子などで演奏されることも多いようです。
この曲の定番というと、やはりコルトレーン。「楽しいミュージカルの曲を熱にうなされたようなイスラムの踊りにアレンジした」(ドキュメンタリー「コルトレーンの世界」より)と評されるように、まったく違った味わいの曲に仕上げてしまいました。肝臓がんで亡くなる1年前、1966年の日本公演のライブ盤も残っています。身を削るような演奏。軽い気持ちでBGM的に聞こうもんならうしろから殴られそうな音です。
そしてなんといっても日本では、太田恵美氏の名キャッチコピー「そうだ京都、行こう」のキャンペーンで知られている曲ですよね。これはクラリネット奏者の赤坂達三氏が演奏しているそうです。
ヴォーカルものではトニー・ベネット、サラ・ヴォーン、シュープリームス(キラキラクリスマスアレンジ!)、アンディ・ウィリアムスなどが有名でしょうか。
日本だと最近では土岐麻子も人気ですよね。
standards~土岐麻子ジャズを歌う~
あと個人的に好きなのがヘレン・メリルのおもちゃ箱をひっくり返したようなアレンジ。いたずらっぽい声で歌ってます。90年代に、ヘレンがブルーノートにきたとき、当時よくアレンジとバックをつとめてたご主人のトリー・ジトー氏のピアノで聴きました。最後はおなじみ「Music Makers」でしめていたっけ?リラックスしたいいライブでした。
アルバムは「ロジャース&ハマースタインソングブック」ってやつに入っていたんですが、現在は発売されてないみたいです。これサウンドオブミュージックも入ってるし、浮き世離れした「春のごとく(It might as well be spring)」とか、なかなかに楽しいアルバムなんですけどねえ…。
日本語訳(by marico)
ばらの雨粒 こねこのひげ
ぴかぴかの銅のケトルに暖かい毛糸のミトン
ひもでしばった茶色の紙包装
それが私のお気に入り
クリーム色のこうま パリパリしたりんごのシュトルーデル
ドアの呼び鈴 そりの鈴 ヌードル添えのシュニッツェル
月のひかりを羽に受けて 飛ぶ雁の群れ
どれも私の大好きなもの
青いサテンのベルトがついた白いドレスの女の子
わたしの鼻とまつげにちょこんとのった 雪のかけら
白銀の冬が春へと解けていくさま
それが私の大好きなもの
犬が吠えても
はちにさされても
悲しいときも
大好きなもののことを思い出すだけでいい
それだけでいやな気持ちがおさまるのよ
おしどり夫婦だった当時のアンディ・ウイリアムスとクロディーヌ・ロンジェのデュエットがようつべにありました。しかしこの虫も殺さぬようなクロディーヌの可憐な歌いっぷり…。かわええ…いやあ女ってこわい生き物ですね。(ご存知ない方はクロディーヌ・ロンジェ×サビッチで検索してくだされ)アンディー逃げてー(逃げたか)
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