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I forgot the lyrics of this tune クリス・コナー死去

なんか訃報のときしかマメにブログ更新しないのもアレですが…
8月29日にあのクリス・コナーががんでお亡くなりになったそうです。
LA Timesの記事

音楽をやっていて考えるのが、テクニックと感傷の2つについてなんですが、ときにテクニックにしばられてゴリゴリの無味乾燥になったり、センチメンタリズムに溺れてなんだかボロボロになったり、ノリノリでボロボロになったりwww(もちろん極端な例ですが)その2つは「冷静さ」と「熱さ」に言い換えられるかもしれませんが、どちらもパフォーマーには要求されている大切なものだと思います。はたして2つはバランスをとらなくてはいけないものなのか、あるいは過剰に共存できるものなのか、またそういうことを意図するとかえってわざとらしくなったりとか、さらには環境や聞き手との関係性などにも左右されるものだからとか、下手をすると夜中考えて眠れなくなってしまいそうな話題なのですが、クリスコナーという人はさりげなくこの2つを同居させることができる歌手の1人だったなと思います。ほんとうの意味でのプロ。
彼女は名盤も多いし、いろいろ紹介するのもいまさら感が漂うので、1枚だけ。めちゃくちゃ有名なやつですが、ヴィレッジ・ゲイトのクリスコナーというすばらしいライブ盤。これはやはり#8のBlack Coffeeについて書いておかなくては。
冒頭しばらく歌ってからいきなりちょっと静かになってこんなフェイクが
" I forgot the lyrics of this tune!" (かーーしわすれたのよ?ってな感じ) 観客のおっさんウケてます。
歌詞忘れてえらいことになったと思うのですが、この後"Keep Going"といってしばらく流してから、これを補って余りあるすばらしい歌唱を披露します。歌手としてのプロフェッショナリズムというかプライドというか、意地?がちょっと見えたりして。最後にはまさにけがの功名、納得の出来に仕上げてしまうところがすごいです。そしてこういうところでニヤリとできるのが本筋でなく寄り道をいくジャズだからこその醍醐味。
はじめてこのライブ盤を聞いた10代の終わりの頃、パフォーマーとしてだけでなく、人間としてもこうありたいもんだというのを思ったのを思い出します。かるがるしく、「人生の師匠でした!」とかは言いたくないけど、やっぱり大きな指針を与えてくれた人でした。
もちろんこれ以上の名唱、名盤がたくさん存在しますんで(もちろん定番の「バードランドの子守唄」も)それはまた別の機会ということで、取り急ぎご冥福を祈りつつ、ライブ盤の「Good Bye」でお別れ、といいたいところですが、やっぱりこの中で一番かわいくてかっこよくてそして「プロ」の彼女らしい"Ten cents a dance"にしよう。

I hate the closing time
Dance and be merry
And have a good time

Sometimes I think I find my hero
but it's a queer romance
All you need is a ticket
Come on big boy
Ten cents a dance


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